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📘 ダクト建設工事の流れを徹底解説

皆さんこんにちは!

 

静岡県焼津市を拠点にダクト工事を行っている

有限会社イーグル空調設備、更新担当の富山です。

 

 

📘 ダクト建設工事の流れを徹底解説

 

〜建物の空気を支える“見えない仕事”〜

 

 

 

今回は建設現場の中でもあまり目立たないけれど、実は建物の快適性や安全性を大きく左右する「ダクト建設工事」についてお話します。

 

ダクトは建物にとって“呼吸をするための通り道”。

空調や換気、排煙設備など、あらゆる空気の流れをコントロールする役割があります。

普段は天井裏や壁の中に隠れているため目にする機会は少ないですが、施工の一つひとつに技術が求められます。

 

ここからは、実際の工事の流れを順を追って見ていきましょう。

 

 

 

① 設計・施工図の作成

 

工事の第一歩は「設計」。

建物全体の設計図をもとに、どこにダクトを通すのか、どのくらいのサイズにするのかを決定します。

 

空気の流れを計算し、風量や気圧損失を考慮

スペース調整:梁や配管など障害物を避けるルート選定

安全基準の確認:防火区画を貫通する部分には耐火処理が必須

 

この段階で正確な施工図を描くことが、工事全体の精度を大きく左右します。

 

 

 

② 材料の加工・製作

 

図面が完成すると、次は工場でダクトを製作します。

鉄板を切断し、折り曲げ、ハゼ組、スポット溶接等で組み立てていきます。

角ダクトや丸ダクト、断面形状は用途や空間に応じて変化します。

最近は 工場プレファブ化(CADを使った精度の高い原寸図の作成) が進んでおり、現場での作業負担が減り、品質の均一化も実現しています。

 

 

 

③ 搬入・仮置き

 

完成したダクトを現場に搬入します。

サイズが大きく長さもあるため、トラックで運搬し、クレーンやリフトを使用する場合も多いです。

現場では設置順序に合わせて整然と仮置きすることで、後の作業がスムーズに進みます。

 

 

 

④ 吊り込み・取り付け

 

いよいよ現場での本作業!

天井や壁に取り付けた インサートや支持金具 に吊り金具を固定し、ダクトを一本ずつ吊り込んでいきます。

 

天井の高い場所では足場や高所作業車を使用

重量物は複数人で協力して安全に設置

直線だけでなく、曲がりや分岐も慎重に取り付け

 

この時の精度が悪いと、後の接続部分にズレが生じてしまうため、熟練の技術が求められます。

 

 

 

⑤ 接続・気密処理

 

ダクト同士は「フランジ」という金具で接続され、ボルトで固定されます。

さらに、接続部には ガスケット(スポンジやブチルパッキン)を用いて空気漏れを防止。

気密性が確保されないと空気が漏れたり騒音が発生するため、大切なポイントの一つです。

 

 

 

⑥ 断熱・保温工事

 

ダクトに断熱材を巻く工程です。(専門工事業者の保温屋さんが行う事が多いです)

冷気を送るダクトには結露防止のため断熱材を

温風を送るダクトには熱損失を防ぐための保温材を

ここをしっかり行うことで、エネルギーロスが減り、省エネ効果が高まります。

 

結露が発生してしまうと、建物や製造への影響がでてしまいます。

 

 

 

⑦ 試運転・調整

 

すべての工事が終わると、送風機を稼働させて 風量・風速・気流の確認 を行います。

各部屋に空気が均等に届くよう、ダンパーで微調整し、異音や漏れがないかもチェック。これをクリアして初めて工事完了です。

 

 

 

🌟 まとめ

 

ダクト工事は「ただの配管」ではなく、建物の空気の流れを設計し、命を吹き込むような仕事。

設計から試運転まで一貫した流れの中で、多くの職人の技術と知恵が詰まっています。

私たちが快適に暮らせるのは、こうした“縁の下の力持ち”たちの働きによるものなのです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

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静岡県焼津市を拠点にダクト工事を行っております。

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